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②お金をふやす
- 2017/3/2
- Ⅲ.セミナーコンテンツ, コンサルティングセールス
- ふやす, 時間, 金利

目次
- 1 3つのテーマですが、最初『ふやす』というところから見ていきます。
- 2 そして、すぐ使うものの代表的なものは日々出るお金。
- 3 次は使途が決まっているお金。
- 4 最後は一番長期で考える部分です。しばらく使わないお金。
- 5 老後の生活費いくらぐらい必要かご存知でしょうか?
- 6 日本の人口について、年齢別の人口ピラミットの推移を見てみましょう。
- 7 そんな中、日本の平均寿命ですが、世界的に見ても非常に長寿で、女性が平均86歳、男性が平均80歳です。
- 8 本当に大きな金額です。
- 9 この3,000万円というような、大きな金額を準備していくという方法を考えていきましょう。
- 10 私たちがお金を殖やしたいと思った場合には、金利が重要になります。
- 11 3%の金利の商品なら、皆さんのお金を24年で倍にしてくれますよ、とすぐにわかる法則なんです。
- 12 定期預金の金利、もう本当に悲しいかな0.01%とかです。
- 13 金利の他にも、もうひとつ私たちには強い味方があります。
- 14 お金の殖やし方のコツは、ズバリ時間と金利になります。
- 15 預金は、リスクもありませんが、リターンもほとんどありません。
- 16 私たちの年金も実は運用の世界にいるわけです。
- 17 『一つのかごにすべての卵を盛るな。』
- 18 もうひとつ分けて欲しいものがあります。それは時間、タイミングです。
- 19 時間と買うものを分けるというのは、ちょっと成功の秘訣として覚えておいてください。
- 20 保険商品では、終身保険というものがあります。
3つのテーマですが、最初『ふやす』というところから見ていきます。
ふやす時に、ここで大事なのは、『すぐ使うお金』なのか、『すぐ使わないで殖やしたいお金』なのか、という区分で分けていきます。
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色々な金融商品がありますが、よく「これっていいですか?」「これってどうですか?」って、皆さんその商品から選ばれる方って多いんですけれども、ここが実はポイントになります。
商品からではなくて、そのお金をすぐ使うのか、それともしばらくは使わないのか、という「時間」で、お金をまず分けてください。
そして、すぐ使うものの代表的なものは日々出るお金。
家賃とか光熱費などはすぐ使いますよね。
ですから、すぐ使えるという流動性がポイントになります。
そうすると、この流動性がある商品に置いておかなきゃいけないので、こういったお金は、銀行の普通預金や郵便局の通常貯金というところに置いておかなくてはならないというふうになります。
目安としては生活費の2か月から3ヶ月分くらいはここに置いたほうがよいと言われています。
次は使途が決まっているお金。
期間にすると1年から5年ぐらいで、リフォームや、車の買い替え、海外旅行といったように、使い道が決まっていて、ある程度金額も決まってるというものです。
この部分も使い道が当然決まっているものですので、減らすわけにはいきません。
ポイントとしては安全性というのが大事になります。
そうすると、定期預金とか、個人向け国債といったような金融商品になってきます。
最後は一番長期で考える部分です。しばらく使わないお金。
ここは、退職後の生活資金、老後やいざという時の備えです。老後の資金ってすごい金額でしたよね?
ですので、お金を殖やすっていうことを考えなくてはいけません。
収益性といって、増える金融商品とのお付き合いをした方がいいとなります。
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商品から選ぶのではなく、期間で整理整頓して、それに合った物を選んでいくのが、大きなポイントになってきます。
そして、この日々出入りするお金と、ある程度もう何年でいくらっていうのが決まっているここの部分は、計画は立てやすいかと思うんですが、しばらく手をつけないお金という部分が、漠然としていてわかりづらいものです。
老後の生活費いくらぐらい必要かご存知でしょうか?
生命保険文化センターの調査によると、一般的な生活費としては、本当に生活費のみですと、約22万円ぐらいというデータがあります。
これは本当に生活するだけですが、老後となるとそれまでお仕事してきて、時間もできるので旅行にいきたいとか、色々冠婚葬祭もあったり、お孫さんにお小遣いをあげたりで、生活費以外のお金もかかります。
「ゆとりある老後」について、そういった費用も含めて考えると、約35万円というデータがあります。
老後は1か月あたりこのような金額が掛かるわけです。
日本の人口について、年齢別の人口ピラミットの推移を見てみましょう。
1980年頃は、若年層の割合が多かったんです。2015年になると、若年層という割合が減ってきて、中高齢者というのの割合が高まってきました。
さらにここから35年後の2050年には、圧倒的に高齢者の方が割合が増えていく傾向です。
今はこの高齢者を3人か4人ぐらいの若年層で支えてるんですが、将来はもう本当に1人で1人の高齢者を支えるような計算になってきます。
自分の老後の資金というのをしっかり考えていく必要性が非常に高まってきているといえるのではないでしょうか。
そんな中、日本の平均寿命ですが、世界的に見ても非常に長寿で、女性が平均86歳、男性が平均80歳です。
女性は、65歳からが老後と考えると、実に21年間という期間があります。
その期間の生活資金の確保・準備っていうのはとても重要で、今から意識しておく必要があります。
老後の生活に必要な金額というのをちょっと考えてみたいんですが、1か月の生活費×12か月×必要な年数、で出せます。
夫婦2人の場合の「ゆとりある生活費」は、35万円とします。
仮に夫婦が同い年の場合には2人で生活する期間は、男性の平均寿命の80歳で考えると、15年となりますので、6,300万円になります。
その後奥さまが1人で生活する場合には、一般的に生活費を70%で計算するため24.5万円とし、80歳から86歳までの6年間となりますので、1,764万円になります。
この6,300万円と1,764万円の合計が、ゆとりある老後の生活費となりますので、実に8,064万円になります。
本当に大きな金額です。
しかし、この全てを皆さんが自分で準備しなければいけないというわけではありません。
年金があります。
現在の年金制度がこのまま続くと仮定して、例えば旦那さんは40年間会社員としてお仕事を頑張ってくれました。
奥さんは、途中会社勤めをしましたが、基本的に専業主婦で40年間国民年金に入ってましたというご夫婦の場合、1か月あたりもらえる年金の概算は月23万円になります。
「ゆとりある老後の資金」を35万円とするならば、この差額12万円というのが毎月不足する金額になるわけです。
旦那さんが亡くなったあとは、遺族厚生年金が支給されますので、自身の年金との合計は概算で月12万円になります。
奥さまお1人の期間も「ゆとりある老後の資金」との差額12万円が毎月不足する金額になります。
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では、この不足する金額が総額でいくらになるかというと、毎月12万円足りないので、12か月×21年間で、不足する金額は全部で、3,024万円になります。
いかがでしょうか。これを貯金で準備できますでしょうか。
この3,000万円というような、大きな金額を準備していくという方法を考えていきましょう。
仮に今30歳の人が、3,200万近くのお金を貯めるとして、どうすればいいか。毎月44,000円の金額を、3%の利回りで運用をしていくと、65歳のときに3,288万円になります。
44,000円を3%で運用できたら、先ほどの金額が達成できそうだということになります。
一方、この44,000円を運用せずに、タンス預金、タンスにコツコツ貯めてたら、これは一切利息がつきませんので、ただただ貯まっていくだけです。
1,800万円くらいしか貯まりません。
少し条件のいい定期預金など0.1%という金利のものに、毎月の44,000円預けていったとしたら、こちらは1,882万円になります。
つまり預金で置いておくだけでは、3,000万円にはなりません。
私たちがお金を殖やしたいと思った場合には、金利が重要になります。
同じ期間預けてもその利息の付き方によって大きな差が付きます。
面白い法則をご紹介します。72の法則というものですが、これは何年で資金が2倍になるのかが簡単にわかる計算式のことを言います。
例えば、3%の金利の商品に皆さんが100万円を預けたとすると、なんと24年で倍の200万円になるんですよ。
これは、72÷3(%)とするので、24年となるわけです。
3%の金利の商品なら、皆さんのお金を24年で倍にしてくれますよ、とすぐにわかる法則なんです。
では、6%だと72÷6になりますので、12です。6%だと12年で倍の200万円になります。
この200万をまた、6%のものに預けておいたら、同じく12年で倍になりますので、最初から数えて24年後には、400万円。
9%を見ようかと思うんですけど、皆さん9%っていうと夢のような利回りかと思うんですが、実は日本のバブルの頃の金利ってそのぐらいのものもあったんです。
もし9%だったら、皆さんが最初100万円預けたら、72÷9なので8年で倍になってたんですね。
で、さらにこれが8年後の16年後に倍の400万円になり、400万円がまた8年で倍になりということで、9%も金利があると、24年で800万円にも増えちゃう。そんな時代もあったんです。
定期預金の金利、もう本当に悲しいかな0.01%とかです。
そうすると、皆さんの100万円を倍の200万円にするのに何年かかるでしょう。
72÷0.01をしていただくと、それが出てきます。
いきますね。7200年です。
今の日本の金利っていうのはですね、本当に7200年もかからないと、お金が倍にならないような、そんな低い金利になっちゃったんですね。
金利の他にも、もうひとつ私たちには強い味方があります。
強い見方というのは、時間です。
60歳になるまでに1,000万円を貯めようとした場合、毎月いくら必要か。金利は今回3%で考えました。
1,000万円を30歳から目指すとしましょう。
そうすると、毎月17,000円を積み立てて、コツコツ運用していくと1,000万円。
では、次10年後の40歳からこれをスタートしたら、10年時間が短くなる分、毎月3万円必要になります。
準備を50歳から、60歳の手前10年前から始めたとすると、毎月のお金も約7万円くらい必要になりますので、月々の自分の負担っていうのも大きくなってしまいます。
お金の殖やし方のコツは、ズバリ時間と金利になります。
出来るだけ早く出来るだけ高い金利というのを目指すことです。
お金を殖やす。つまり金利を高めることを目指す場合、どのような商品が適しているのか。
色々な金融商品がありますが、リスクとリターンの関係の配置になります。リターンとは収益性です。
リスクというのは、危険とか危ないというイメージをされる方もいますが、マネーの世界で言うリスクというのは、上がったり下がったりのその幅のことを言います。
動きの大きさを言います。
預金は、リスクもありませんが、リターンもほとんどありません。
どんなに時間を掛けてもお金が殖える場所ではないんです。
さっきのような3%とか、またそれ以上の4%、5%というような金利を目指す場合は、預金以外のこういう債券とか株式、あとは、こういうFXとか商品先物なんていうのもありますけど、この辺の債券・株式っていう世界とのお付き合いを考えなければなりません。
ちょっとリスクをとって、リターンを上げるっていうような考え方をしなければならないようになってきます。
投資信託であれば、こういう株式とか債券が混ぜられたりしていて、お付き合いする事ができます。
保険商品は、物によってですが債券中心で構成されていて、株式もちょっと入れられたりっていうのもあります。
このように金融商品によって、リスクとリターンの関係、大きさというのが異なります。
私たちの公的年金も将来の年金を準備するために、国が債券と株式、これを日本のものと外国のものというような形で、運用をしてくれているんです。
私たちの年金も実は運用の世界にいるわけです。
国ですら将来の年金を増やすために、こうやってお金を殖やそうとしていますので、自分のお金も、目的に合わせてしっかりと預け先を考えていかなくてはならないのではないでしょうか。
つまり、預金ではほとんどお金は殖やせないので、株式とか債券といった投資の世界とお付き合いすることになるわけです。
『一つのかごにすべての卵を盛るな。』
これは皆さんが例えばたくさん卵を買ったとして、それをひとつのかごに入れて持って運んでいると、転んだりひっくり返しちゃった時に、全部の卵が割れかねないので、ひとつのかごに盛らない。
かごを分けておきましょうっていう考え方なんです。
卵で増えるってことはないですが、運用の世界だったら他のかごのものが増えてくれるかもしれません。
ひとつの会社やひとつの国に偏らせるんじゃなくて、色々なものに分けて、お金を預けるということで、リスクを軽減することが出来るという考え方です。
株や債券っていうようなものを分けて持っておくというのは、リスクを軽減する効果があって非常に効果的な方法で、分散投資と言われる考え方です。
何を買っていいかわからないという時は、ひとつに偏らせず、会社とか物を分けておきましょうっていうことです。
もうひとつ分けて欲しいものがあります。それは時間、タイミングです。
投資の世界、株式の世界だとしましょう。そうすると、株は値段が変わるものなわけです。
8,000円の時もあれば10,000円、5,000円、また8,000円っていうように値段が変わるものですけれども、こういうものを買う時、皆さんには3つの買い方があると思います。
1つ目は、まとめてドンって買っちゃうよという買い方。例えば、8,000円の時に、4万円を元手に5株買いましたという例。
株価が上がっても下がっても株数は5株で変わりません。
2つ目は、毎月1万円というように金額を決める買い方。
これを毎月コンスタントに買っていくと、8,000円の時は、1.25株買えるし、10,000円の時は高いので1株、5,000円のときは同じ値段で2株買える。最終的に5.25株買えました。
最後は、金額じゃなくて個数を決めて買う買い方。毎月1株と決めると、8,000円の時は8,000円。10,000円の時は10,000円かかりますが、5,000円の時は5,000円で済みます。
最終的に33,000円で4株買えました。5か月目8,000円で売却したら、一時払いの人は4万円払って4万円、定額の人は4万円払って4.2万円(+0.2万円)、定数の人は3.3万円払って3.2万円(▲0.1万円)となります。
3つの買い方で、どれが一番多く数が買えるかというと、高いときには金額決めていっぱい買わない。安いときはいっぱい買う。
すると、結果的にたくさんの買い物が出来るということなりますので、これもリスクを軽減する効果がありまして、投資の世界ではこれをドルコスト平均法と呼んでいます。
時間と買うものを分けるというのは、ちょっと成功の秘訣として覚えておいてください。
時間と買うものを分けるために、具体的にどんな商品があるでしょうか。
代表的なもので、投資信託です。投資信託は皆さんが投資家という立場になるわけです。
投資家の皆さんは、販売のプロである証券会社や銀行といったところで投資信託を買います。
実際の売ったり買ったりの運用は、運用のプロの運用会社がおこないます。
お金の管理は、プロである信託銀行がおこなって、たくさんのプロが皆さんのお金をまとめて、ひとりでは買えないような株とか債券、不動産というような大きな買い物をして、お金を殖やしてくれるという仕組みです。
投資信託は簡単に出来そうなんですが、そうはいってもプロに任せるので色々と手数料が掛かったりします。
商品によりますが、買うときに3%手数料が掛かったり、預けてる間は2%の手数料が掛かったりということで、結構コストが掛かります。
そして、殖やしたお金には税金が掛かり、今は殖えた部分の20.315%に税金かかるといった仕組みになっています。
こういう投資信託という商品もありますが、リスクやリターンの関係もありますし、色々なことを勉強してからやらないと難しい部分もあるのかなというところです。
投資信託だから自分で株を個別に売ったり買ったりするよりも簡単で安心と思う方もいるんですけれども、そうとは限らないんです。
値動きもありますし、数も4000種類ぐらいあって、選ぶのは大変です。
保険商品では、終身保険というものがあります。
解約したら将来貯金より殖えて戻ってきて、解約しない場合には保障も付いているということであれば、ほとんど殖えないし死亡保障も付かない銀行預金よりは、皆さんのお金を殖やしてくれる商品の一つになるのではないでしょうか。
こちらは保険なので、皆さんが年末調整で手続きする場合に、生命保険料控除といって、所得税とか住民税が戻ってくる税金のメリットも受けられます。
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