
第一生命保険とみずほ銀行などは24日、「フィンテック」や「インシュアテック」と呼ばれる金融、保険とIT技術が融合した新サービスの研究促進のために提携すると発表した。
各社の技術や資源を活用し、新たな保険商品や、決済手段の創出などを目指す。
提携ではスマートフォンで加入手続きが完結できるシステムや、保険料が数百円程度の短期の商品、保険料の支払いをデジタルコインで可能にする仕組み作りについて実証実験を行う。
将来的には生保・銀行の顧客データを本人の許可を取ったうえで企業に提供するなどする「情報銀行」のビジネスも視野に入れる。
提携したのは第一生命とみずほ銀行、投資会社「ウィル」、みずほ銀などが設立したフィンテックの研究などを行う「ブルーラボ」の4社。
実証実験のほか、互いの拠点を相互利用して合同会議を定期的に開き、最新技術などについての情報交換を行う。
第一生命の寺本秀雄副会長は記者会見で、保険をベースとした新商品を開発するにあたり、どのような商品が可能かを見極めることが提携の役割だと強調。「(実証実験は)失敗してもよい」と述べた。
第一生命・みずほ銀行ほかのニュースリリースはこちら
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2018_022.pdf
(フジサンケイビジネスアイ 2018/07/25)