
SBI生命保険は7日、近畿大学と連携して人工知能(AI)を使ったがん患者向けの臨床試験を14日に始めると発表した。
患者のがん組織や血液などの遺伝子情報から、AIで適切な治療法を見つけ出す検査技術の実効性を確かめる。
SBI生命は臨床試験を通じて検査の費用負担を軽減する保険商品の開発につなげる。
採集した患者の遺伝子情報をもとに、特定の患者に適した治療方法を解析する。
がん関連の論文や遺伝子変異に関する膨大な情報の中から探る。
これまでは専門家がデータベースから探し出していたが、知識を読み込んだAIを活用することで、より迅速な解析や作業負担の軽減が期待できるという。
SBI生命は検査にかかる日数や費用の水準などを見極め、こうした検査に関連する保険商品の開発をめざす。
(日本経済新聞 2018/05/08)