
日本生命保険は認知症対策サービスを始める。
第1弾で月内にも、米アマゾン・ドット・コムと組み、同社の人工知能(AI)スピーカーを活用して認知症予防プログラムの提供を開始。
高齢者見守りや、保険金の支払い手続きなどもAIスピーカーでできるように開発を進める。
契約者が年々高齢化するなか、関心の高い認知症対策などで顧客層を広げる狙い。
日生では「グランエイジプロジェクト」と銘打って高齢者サービスに力を入れる。
子会社のニッセイ情報テクノロジーの技術を活用し、AIスピーカー向けのコンテンツを開発。
音声対話を通じたクイズで脳を刺激したり、生活習慣に関するアドバイスをしたりする。
無料で提供を始め、有料プランの開発を検討。
50~70歳代を中心に今後3~5年間で50万人の利用を見込む。
AIスピーカーを使って独居高齢者の見守りサービスも検討する。
入院などで保険金支払いが必要な際にも音声対話で手続きを終えられるようなサービスも開発する。
厚生労働省によると2025年には65歳以上の高齢者が全体の3割に達する見込み。
とくに認知症は介護期間も長く、家族らの介護や治療費負担も重い。
認知症対策で日常的に使えるコンテンツを提供し、高齢の契約者と接点を増やす
(日本経済新聞 2018/03/11)