
かんぽ生命保険の植平光彦社長は2日、3月に導入した日本IBMの人口知能(AI)「ワトソン」を、新しい保険商品の開発に生かす考えを明らかにした。
顧客の健康データや保険料の支払い実績など膨大なデータを分析させることで、これまでにない商品の設計を目指すという。
6月の社長就任を受けて朝日新聞などのインタビューに答えた。
かんぽ生命は現在、過去の事例を元にし保険料の支払い審査などにワトソンを使っている。
植平氏は「IBMと協力して保険業に合ったワトソンを作り上げていく。商品開発のほか、資産運用にも活用できる」と述べた。
「国内市場は縮小している」として、海外での企業買収(M&A)を目指す考えも示した。
「出資に規制がなく、収益を取り込めることが必要」と述べ、主に先進国で安定した業績を上げている保険会社を狙う方針だ。
(朝日新聞 2017/08/03)
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