
明治安田生命保険は28日、6月1日契約日分から円貨建て一時払い終身保険の予定利率を現行の0・30%から0・35%に改定すると発表した。
国内の生命保険各社は日銀のマイナス金利政策を受け、同様の商品の予定利率を引き下げている。
低金利環境が続く中、円貨建て一時払い終身保険の予定利率の引き上げは、同社が初とみられる。
円貨建て一時払い終身保険はマイナス金利下で販売停止や抑制が続くものの、一般企業の売上高に当たる保険料等収入の底上げに寄与する。
保険の運用利回りである予定利率の引き上げで顧客訴求力を高め、契約件数を伸ばす狙いがある。
対象は、提携金融機関の窓口で販売する「エブリバディ」、営業職員が販売する「エブリバディ10」、「かんたん保険シリーズ ライト」内の「明治安田生命ひとくち終身」の3商品。
エブリバディの予定利率の引き上げは07年4月以来、約11年ぶりとなる。ひとくち終身は16年10月に発売し、初の引き上げとなる。
(日刊工業新聞 2018/05/29)