
生命保険会社の間で、総合職など「内勤職員」と呼ぶ社員を対象に、23年ぶりとなるベースアップ(ベア)を実施する動きが広がっている。
T&Dホールディングス傘下の太陽生命保険はこのほど、内勤職員約2400人を対象に、月額で1000円の賃金の増額を決めた。
最大手の日本生命保険も23年ぶりのベアを実施。
売り手市場のなか賃金を改善し、優秀な人材の獲得などにつなげる。
太陽生命は本社や支社に勤務する総合職、一般職などの月例給与を引き上げる。
ベア実施は1995年度以来となる。IT(情報技術)を活用した保険金請求手続きの自動化で総労働時間の削減が進んだことなどを受け、削減分を社員に還元する。
(日本経済新聞 2018/07/02)