
第一生命ホールディングス(HD)は2023年までに2100人分の業務を削減する方針だ。
業務を自動化するロボティクスの活用などを進め、浮いた人員を保険とIT(情報技術)を組み合わせた「インステック」など成長分野に再配置する。
生保業界では顧客の高齢化で契約確認などの業務が増えている。
事務作業を効率化し、顧客との関係強化や収益部門に人材を振り向ける。
近く発表する新しい中期経営計画に人材配置見直しを盛る。
今後5年間で段階的に再配置を進め、全国に約4万人いる営業職員を除くと、従業員約1万人の約2割の業務に相当する。
第一生命は、17年10月から「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」と呼ぶソフトを使った効率化に着手。
すでに150人分の業務効率化のメドをつけた。RPAの活用に加え、給付金支払いなど各種手続きのデジタル化や、働き方改革による業務見直しなども進める。
(日本経済新聞 2018/03/28)