
金融庁は15日、金融機関を検査する際の新しい基準となる「検査・監督基本方針」を発表した。
金融機関の創意工夫を促すために、融資内容のチェックなどは最低限にとどめることを明記した。
一方、金融機関による厳しい検査の象徴だった「金融検査マニュアル」は2018年度末をめどに廃止する。
検査マニュアルは、金融機関の融資や資産などを細かくチェックし、不良債権をあぶり出すことが目的だった。
ただ、不良債権処理が峠を越すと弊害も目立ってきた。
新方針では、金融機関の健全性を維持するための形式的な検証は最低限にとどめる。
一方、将来起こりうるリスクや、顧客本位の取り組みなどについて同庁検査官と金融機関の対話を増やす方向だ。
(朝日新聞 2017/12/16)
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