
三井住友海上火災保険は23日、中国の生命保険市場に参入すると発表した。
大手銀行「交通銀行」傘下の生保「交銀康連人寿保険公司」の議決権や配当などの持ち分の37.5%を約43億元(約740億円)で取得する。
中国の金融市場は今後外資の参入規制が緩和される見通しで、米国、日本に次ぐ世界第3位の生保市場でのシェア(占有率)拡大を目指す。
持ち分は、豪州生保から買い取る。2018年度内の取得を目指し、近く中国当局に申請する。
交銀人寿の2017年12月期の保険料収入は約131億元(約2200億円)で、中国内の業界85社中28位。
中国は外資系企業による証券会社や生命保険会社への出資規制を50%以内としてきたが、3年後には撤廃する方針を示しており、三井住友海上は今後出資比率の引き上げも検討する。
(読売新聞 2018/05/23)