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日本生命保険は、環境や社会、ガバナンス(統治)に考慮した事業を展開する企業などに投資する「ESG債」で、2020年度までの目標投融資額を5000億円上積みし、7000億円に引き上げる検討に入った。
26日に開催した2018年度の運用方針説明会で、同社の秋山直紀財務企画部長が明らかにした。
5月中に最終決定する。
17年度からの中期経営計画では、20年度までの4年間でESG債に2000億円を投融資するとしていたが、17年度の実績額は2022億円となり、初年度で目標額を上回った。
ESG債の投融資額の引き上げに伴い、同債を含む「成長・新規領域」の目標投融資額を現在の1兆5000億円から2兆円に引き上げる。
環境や社会などを重視する観点から、気候変動への影響が大きいとされる石炭火力発電などのプロジェクトには新規の投融資を行わないことも検討しているという。
(日刊工業新聞 2018/04/27)