
日銀のマイナス金利政策に伴う運用難で貯蓄型の保険商品の販売停止が続くなか、生命保険各社が外貨建て保険に活路を見いだそうとしている。
明治安田生命が8月に参入、大手4社の商品が出そろう。
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これまで銀行窓販が中心だったが「生保レディ」を通じた販売も本格化する。数少ない成長株を巡る販売競争が激しくなりそうだ。
・明治安田生命の外貨建て保険は2種類。一時払い終身保険を銀行窓口で販売し、一時払い養老保険は生保レディが販売する。
・日本生命も10月から生保レディによる外貨建て一時払い養老保険の販売を始める。今後半年で4万件の販売を見込む。
・第一生命ホールディングス参加の第一フロンティア生命は4月に主力の外貨建て定額年金の商品内容を見直ししたところ、販売額が前年同月比1.5倍に伸びた。
・住友生命では4月に外貨建て保険の販売を開始し、7月から地方銀行でも販売を始める。
・大手だけでなく、T&Dホールディングス傘下の太陽生命でも外貨建て保険に参入する(一時払い個人年金保険)。
国債の利回りの低迷で、円建ての貯蓄型商品の販売抑制・停止が相次ぎ、16年度の銀行窓販の市場規模は15年度比4割減の3.5兆円に落ち込んだ。外貨建て保険の販売増でテコ入れをめざす。
(日経ヴェリタス 2017/06/25)
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