
住友生命保険と明治安田生命保険は23日、保険料を毎月支払う平準払い型の保険商品について、4月から保険料を一部値上げすると発表した。
日銀のマイナス金利政策の影響で、市場金利が大幅に下がり、資産運用が困難になったため。3月末にかけて値上げまでの駆け込み需要が、4月以降は反動減で販売の苦戦が予想される。
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主な値上げの対象は終身保険、個人年金保険、学資保険など貯蓄型の保険。住友生命は貯蓄系では平均15%の値上げ。個人年金保険で見ると30歳男性が保険金100万円で加入した場合、65歳まで払い込む月払保険料は2万2660円と現在から17%増、女性は2万2650円と同16.5%増になる。
明治安田生命は平均9.3%の値上げ。50歳男性が保険金1000万円の終身保険に加入した場合、保険料は月3万3520円と現在から約10%上がる。ただ、主力商品の保障性商品は病気の発生率などを見直した結果、20-50代を対象に、おおむね2-5%台の範囲で値下げする。
(2017/2/24 日刊工業新聞)
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