
住友生命保険は、保険販売でソニー生命保険と提携する。
ソニー生命の外貨建て保険を住友生命の販売網で取り扱う。
マイナス金利政策による運用難で、円建ての主力保険は値上げや販売停止が相次いでおり、生保の収益は厳しい。
大手生保が手を組んで、厳しい経営環境を乗り切る狙いだ。
日本生命保険などはグループ企業間で商品の相互供給を進めているが、独立した大手同士が商品提供で組むのは異例。
両者は3日、業務提携で基本合意した。
年明けにも取り扱い始めるのは、契約期間中に一定の保険料を支払う「平準払い」型の外貨建て保険。
ソニー生命が独自ネットワークで販売してきた。住友生命は商品を全国で3万人もいる営業職員経由で販売する。
住友生命は2017年度から銀行窓口経由で外貨建て保険の販売を始めたが、営業職員経由で扱うのは初。
為替変動など外貨建ての商品特性とリスクについて社内での教育期間を経て、販売をはじめる。
ソニー生命は自社商品の販路が広がり、手数料も受け取れる。
日銀がマイナス金利を始めてから、大手生保は運用難で一部商品の販売を止めたり、値上げしたりした。
日本生命や第一生命ホールディングスは参加の保険会社間で商品を相互供給している。
住友生命は16年度に法人向け保険のエヌエヌ生命保険と提携している。
(日本経済新聞 2018/07/04)