
日本生命保険は24日、保険ショップなどの代理店経由で販売する商品に特化した新たな保険子会社を設立すると発表した。
割安の医療保険などを開発し、近年急成長する代理店ルートの販売に本腰を入れる。最大手の参入で競争が激しさを増すのは必至。
7月にも準備会社を設立し、金融庁の認可を経て、2019年4月以降の営業開始を目指す。
保険ショップは複数の会社の商品を顧客が比較して選べるのが特徴で、保障内容が簡素で低価格な医療保険や死亡保険などが人気を集めやすい。
このため新会社は、日本生命とは別のブランド名とし、より安く、売れ筋に応じた商品を迅速に開発していく。
保険業界では、営業職員が自宅や企業を直接訪問して保険を販売するのが伝統的な手法だ。
だが、近年はマンションや企業の防犯強化で、営業職員が顧客に会いに行くのが難しい。
若年層を中心に自ら保険商品を比較して選びたいというニーズも増えており、第一生命ホールディングスや住友生命保険はすでに代理店に特化した商品を作る子会社を設立している。
日本生命は、全国約5万人の営業職員による販売が強みだったが、15年以降は保険ショップに相次いで出資している。
(毎日新聞 2018/05/25)