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日本郵政グループのかんぽ生命保険が米IBMの認知型コンピュータシステム「ワトソン」の本格運用を開始して1カ月が過ぎた。
4月から保険金支払い業務がスタート。コールセンターでの運用も始まった。
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将来はゆうちょ銀行などグループ全体での運用のほか、生命保険会社や損害保険会社など同業他社とのシステム連携も視野に入れる。
「保険システムのデファクトスタンダードを狙いたい」
井戸潔かんぽ生命保険副社長は意気込む。
約3200万件と生保契約件数の過半を占めるかんぽ生命の基幹系システム「ワトソン」をオープン化した。
かんぽ生命の年間保険金請求は約260万件。このため査定人数も2000人弱と極めて多い。
少子高齢化、人手不足が進む中、人材の確保と教育・訓練が大きな悩みだった。
井戸副社長は「5年で償却する」とし、5年間でハード調達・保守コストを5年前に比べ320億円と削減。ソフト開発コストも180億円の削減が可能だとしている。
開発当初から基幹系システムの連携サーバは接続系メーンフレームを廃止してオープン化した。
(日刊工業新聞 2017/05/04)
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