
明治安田生命保険は8月に予定する同社初の外貨建て保険の販売にあたり、社内の営業職員を対象に専用の検定制度を導入する。
外貨建て保険は利回りが高い一方、為替・金利動向で元本割れする可能性がある。
営業職員の商品説明レベルを計る検定を用意し、合格した職員のみに販売を認め、加入者へのリスクを説明する。
取り扱うのは外貨建て一時払い養老・終身保険。
高利回りが期待できる外貨建て保険だが、為替変動で受取金が大きく減少する可能性もあるため、加入者の認識不足によるトラブルの発生が懸念される。
専用の社員検定を通じて営業職員の説明レベルを向上させるほか、根岸秋男社長は「加入者がリスクを理解しやすいよう、商品自体もシンプルにする」と対応策を語る。
「保険会社らしく長期の資産形成に向いた商品にする」意向だ。
(日刊工業新聞 2017/04/21)