
第一生命保険と日立製作所は「生活習慣病による入院の可能性とその日数を予測するモデル」を共同開発した。
第一生命が蓄積する約1000万人の医療ビッグデータを、日立のノウハウで解析する。
第一生命は同モデルに基づき7月に保険の引き受け基準を見直し、1カ月で300人の新規加入があった。
一連の成果は業界で初めてという。
人工知能(AI)を使い、過去の治療歴や健康診断結果など900を超える情報から複数の要因を組み合わせ、将来リスクを予測した。
このモデルを生命保険の引き受け判断に活用することで、これまで生活習慣病リスクが高いとされてきた高血圧治療中の人でも、健康な人と同条件で保険に加入できる可能性が広がった。
今回の成果を踏まえ、9月から「一人ひとりの検診結果の推移や生活習慣の変化」に着目した基礎研究を始める予定。
(日刊工業新聞 2017/09/05)
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