診断確定で認知症一時金が強み

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これまでの顧客層は30代、40代、50代のファミリー層がかなり多いが、今後,超高齢社会がさらに進んで行くことを見据え、認知症、介護の保障を提供することで,「中高齢マーケット」に進出する―。

​メットライフ生命は7月2日、終身医療保険「Flexi S(フレキシィエス)」、引受基準緩和型「​Flexi Gold S(フレキシィゴールドエス)」を発売した。同社は6月30日、新商品説明会を開き、A&H商品開発マネジメント部の松田陸男部長は、新商品に賭ける想いをこう述べた。

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「フレキシィ」は2014年9月の発売で、引受基準緩和型「フレキシィゴールド」を合わせた累計販売件数はすでに100万件を突破。月間平均では「フレキシィ」が2万件、「フレキシィゴールド」が5000件のペースで、標準体型と引受基準緩和型の割合は4対1で推移している。

今回、商品改定に合わせて新ペットネームとして「S」をつけた。「S」の由来を松田部長は、「Flexbleに一人ひとりに合った保障が選べることに加え、時代に合った新保障でScale upした、自分のStyleやLife Stageに合わせてカスタマイズできる」と説明する。

新しい保障では、「業界初」を強調し、次の3つを挙げる。

①「フレキシィゴールドエス」では、支払削減期間を撤廃

②「フレキシィエス」「フレキシィゴールドエス」は認知症と診断確定されたら一時金を支払う

③「フレキシィゴールドエス」にも介護一時金を新設

引受基準緩和型では、契約から1年間は入院給付金などが半額になる「削減期間」があったが、それを撤廃して契約後すぐに100%の保障をする。

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 支払削減期間の撤廃に踏み切った理由として、松田部長は同社の経過月別の支払件数実績データ(2009年6月~2016年3月)を挙げる。

「13ヶ月目が非常に多くなっている。削減期間が明けるのを待って治療を開始していることが分かる。待つことで契約者に負担をかけることを避けたい」

また、支払削減を撤廃することによる保険料のへの影響について、消費者は次のような反応を示すという。

保険料上昇率が110%になると、「支払削減期間あり」でも保険料を抑えてほしいという声になり、105%なら「支払削減期間なし」に加入したいという声が大きくなる。結果的に保険料は103%以内に抑えた。

なお、「フレキシィ」「フレキシィゴールド」の予定利率見直しは、7月改定のタイミングで行い、入院などの発生率を見直し、保険料は同じ水準を維持している。

(保険情報 2017/07/28)

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