
住友生命保険とアクサ生命保険は共同で、介護施設の紹介などを手掛ける事業を始める。
10月中にも専用の事務所を設けて介護関連サービスの提携先の選定に乗り出すほか、介護施設を紹介する事業者などへの共同出資も検討する。
高齢の契約者の増加を想定し、付帯サービスを強化する。
2日に両社が業務提携した。
月内にも数人ずつ社員を派遣し、共同事務所を開く。まず主要都市で介護施設を紹介する業者などへの共同出資を検討する。
今後は既存の介護事業者に加え、介護関連のスタートアップ企業への出資や提携も視野に入れる。
こうした提携先との協業を通じ、サービスを両社の保険契約者やその家族に提供する。
要介護状態になる前の予防段階から要介護状態になってからの施設紹介まで一括して手掛ける仕組みを共同で設けたい考えだ。
住友生命は約3万人の営業職員チャネルをもつ大手生保の一角で、個人向けの保険に強みを持つ。一方、アクサは1994年に仏アクサグループの日本法人として設立された。
2000年に日本団体生命と統合しており国内では中小企業向けの保険に強みを持つ。
共同出資でコスト負担を減らしつつ、介護など新規分野での提携で相乗効果を生み出せると判断した。
(日本経済新聞 2018/10/03)