
生損保一体化 調査研究に強み
一般的な生保は営業職員や保険ショップ、銀行を通じて保険を販売するが、あんしん生命はグループ損保のプロ代理店にも強みを持つのが特徴だ。
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特に中小企業に損害保険を販売する際に、経営者向け保険や企業の福利厚生用保険を提案し成果を上げている。
中小向け保険で強みを持つ大同生命保険の幹部も「競合として最もてごわいのはあんしん生命」と警戒感をにじませる。
もう一つの強みが画期的な商品開発力だ。
2017年には業界初の健康増進保険「あるく保険」を発売。
契約期間中の歩数に合わせて保険料をキャッシュバックする。
契約者がウォーキングなどに取り組み、未病につながることが期待される。
また商品開発をさらに高度化するため、組織体制の改革も実行した。
17年に東京海上日動火災保険の商品開発のうち傷害保険など”人関連保険”の担当と、あんしん生命保険の開発拠点を統合。
あんしん生命保険社長の中里克己は「重複する調査研究を一本化できる上に、生損保の強みを生かした商品開発ができる」と狙いを語る。
東京海上日動あんしん生命保険は、1996年営業開始の後発ながら保有契約件数は業界第11位、年間の新契約保険料は個人分野で4位にまで成長した。
東京海上のブランドと商品開発力を生かし、今後も業界をリードする商品を出し続けていく。
(日刊工業新聞 2018/03/06)
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