
日本生命保険と明治安田生命保険が2019年4月入社の新卒採用から、総合職の中に専門人材採用枠を新たに導入することが19日、分かった。
両社はITの急速な進展や金融市場の変動といった環境変化に迅速に対応するため、専門領域の人材を計画的に採用していく必要があると判断した。
日本生命は新たに資産運用とIT戦略のコース別採用を設け、合わせて最大10人程度を採用する計画。
入社後すぐに営業現場に回る他の総合職とは異なり、各専門部署に配属させる。
このうち資産運用コースは、金融工学や金融投資理論を専攻した学生が対象。
入社後は海外の現地法人や出資先企業への派遣も含め、資産運用の専門人材として育成する。
明治安田生命も来春入社予定の新卒採用から、IT戦略専門人材の採用を始める計画だ。
保険業界ではこの数年、保険の商品設計を行う「アクチュアリー(保険数理人)」以外でも、専門採用枠を設ける動きがある。
大手では、第一生命保険が資産運用や建築設計、東京海上日動火災保険が資産運用とITの採用を実施している。専門分野に強い学生の取り合いが激化してきた。
(フジサンケイビジネスアイ 2018/02/20)