
第一生命ホールディングス(HD)は、豪州の金融大手「サンコープ・グループ」から生命保険事業を買収する方針を固めた。
買収額は500億円規模になる見通し。9日にも発表する。
サンコープは死亡保険や所得保障保険など幅広い商品を提供しており、グループ内に広い顧客基盤を持つ。
第一生命HDは2011年に豪州王手生保の「TAL」を完全子会社化している。
TALとサンコープ生命保険事業との相乗効果を高め、豪州での事業拡大を目指す。
豪州は人口増加と安定的な経済成長が見込まれ、保険市場の拡大が期待されている。
ただ、豪州では金融機関に対する資本規制の強化を受け、大手銀行グループが生保事業を手放す動きが出ている。
このため、新たな収益源に育てようと日本の保険会社による進出が相次いでいる。
(読売新聞 2018/08/09)