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東京海上日動ホールディングス(HD)は、米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の医療・傷害保険事業を買収する。
海外子会社の米HCCインシュアランスHDを通じ、買収額は300億円強になる見込みだ。
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将来の日本市場の縮小をにらみ、国内生損保の海外進出が相次いでいる。
東京海上が米HCCを通じて買収するのはメディカル・ストップロス保険と呼ばれる事業。
従業員向けの医療保険を自家保険で運営している企業や団体に対して、支払上限額を超えた場合に補償する。米国では一般的な補償の仕組みだ。
こうした専門性の高い商品は「特殊(スペシャルティ)保険」と呼ばれ、HCCが得意とする分野だ。
HCCなど東京海上HDの米国におけるメディカル・ストップロス保険の2016年の収入保険料は、前年比4%増の約10億ドル(約1100億円)にのぼる。
医療技術が高度になるに伴って医療費も高騰しており、医療保険の契約は増えている。その影響で同保険市場も拡大している。
HCCはこの分野の保険を得意とし、同社の事業のなかで最大の保険料収入を上げる中核事業となっている。
(日本経済新聞 2017/10/03)
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