インタビュー第一生命HD社長・稲垣精二氏「保険でQOL向上に貢献」

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第一生命ホールディングスは2020年度までにグループの当期利益を2500億円(17年度見通しは2100億円)に引き上げることなどを盛り込んだ新たな中期経営計画を始めた。

低金利環境が続く中、海外生命保険事業を伸ばし収益の底上げを図る。

中核の国内生保事業の成長にはインステック(保険とITの融合)の活用が必要だ。稲垣精二社長に戦略を聞いた。

―中期『CONNECT2020』が始まりました。

「計画名の『CONNECT』には顧客や社会、銀行などのビジネスパートナーとのつながりを重視する姿勢を示す意味がある。今後は当社の強みのビジネスパートナーとのつながりをさらに磨く。顧客基盤だけでなく、事業の知恵やノウハウを共有し、実際の事業に活用することが重要だ」

―商品面での取り組みは。

「顧客ニーズが多様化する中、魅力的な商品をどれだけ提供できるかが生き残りの条件になる。その中で我々が根幹に置くのは、人の生活の質(QOL)向上に貢献すること。新中計に合わせて発売した健康増進保険『ジャスト』は検診結果の提出で保険料を割り引く。健康の意識を高め、より豊かな生活につなげてもらう」

―グループ会社の連携強化も求められます。

「当グループは九つの生保会社と二つのアセットマネジメント会社を抱え、世界で多様な事業を展開する。これらを通じて得られる経験値が我々の強みで、成長の原動力となるものだ。各社間の交流を活発化し、経験値の共有を一層促進する」

―インステックの活用にも力を入れます。

「米国と東京に研究拠点を開設し、ヘルスケアや契約管理などの領域で革新技術を取り込む。当分は費用だけが出るが、グループ収益に貢献するまで取り組みを継続する」

―3年間でグループの当期利益を400億円上積みします。

「大半は米・豪の生保事業で稼ぐ。ベトナムの生保事業は伸び率は高いが利益貢献は小さい。ただ、東南アジアは有望だ。ベトナムのノウハウやシステムを他市場に展開し、低コストで質の高い事業を構築したい」

(日刊工業新聞 2018/05/15)

第一生命HD 純利益57%増

第一生命ホールディングスは15日、2018年3月期の連結決算を発表した。

保険料等収入は外貨建て保険を中心に販売を伸ばし、前の期比9%増の4兆8845億円だった。

本業のもうけを示すグループの基礎利益は、円安で利息配当収入が増えたことなどから同9%増の5738億円だった。

連結純利益は同57%増の3639億円と大幅に増え、10年の上場以降で最高となった。

(日本経済新聞 2018/05/16)



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