
東京海上ホールディングス(HD)は保険商品の契約手続きに2次元コード「QRコード」を活用する。
HD傘下の生命保険会社で、業界で初めてQRコードを使った契約手続きサービスを9月から始めた。
損害保険会社会社では2019年1月にも、主力の自動車保険で契約の更新時期を迎える顧客にQRコードを送付。
顧客のスマートフォンなどから契約内容の説明や推奨プランなどを案内する動画に簡単にアクセスできるようにする。
保険の契約手続きは猥雑で、負担に感じる契約者も多い。
QRコードと独自のウェブサイトを組み合わせて手続きを簡素化し、分かりやすくする。顧客利便性を向上し、競争力を強化する。
東京海上あんしん生命保険は、契約内容の変更や解約のほか、契約者貸し付けや満期保険金の受け取りといった手続きといった手続きをウェブサイト上でできるようにした。
代理店などからこれらの手続きを必要とする顧客から連絡を受けた場合、QRコードを印字した案内書類を送付。
顧客は、QRコードで専用ウェブサイトにアクセスし、手続き完了できる仕組みだ。
これにより、請求書類への署名や押印のほか、公的証明書などの返送を不要にした。
書類の送付や不備の際に再送する必要がなくなったため、保険金の支払い日数がこれまでより短縮できる。
(日刊工業新聞 2018/10/10)