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生命保険会社が高齢者を対象にした商品・サービス展開を拡大している。
長生きするほど多く保険金を受け取れる「トンチン年金」を発売する会社が増えているほか、高齢契約者の所在地確認サービスも強化。
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高齢者への正しい接遇を学ぶ社員教育も盛んだ。
日本生命保険が2016年に国内で初めて発売した「トンチン年金」。
10月からかんぽ生命保険や太陽生命保険も発売した。
かんぽ生命の保険は「安定志向の強い郵便局の主要顧客層を想定」(かんぽ生命)したもので、リスクとリターンを抑えた商品として設計。
太陽生命の商品は特約を付けることで、がんなど3大疾病になった時の保険料払い込みが免除されるのが特徴だ。
これまで高齢者は医療保険に入りにくかったが、最近は高齢者でも入れる医療保険が出てきている。
明治安田生命保険は12月に最高90歳まで入れる医療保険を発売する。
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一括払いにすることで保険料の払込総額が最大12%割り引かれる。
90歳まで入れる医療保険は業界で初めて。
高齢者向けのサービスも各社充実させている。
明治安田は77歳や90歳などの長寿祝賀にタイミングを合わせ、連絡先変更有無や請求有無を確認する契約点検制度を推進。
日生やアフラックは、物流会社と連携した高齢契約者の居場所確認サービスも行っている。
第一生命保険は、高齢顧客の希望者に介護福祉施設の入居を案内している。
高齢者の身体的・精神的特徴を学ぶ人材教育も活発だ。
かんぽ生命は、高齢社会共創センター(東京都文京区)が運営する「高齢社会検定試験」について、社員の試験費用を補助している。
朝日生命保険は高齢者に多い認知症について理解を深めるため、全国キャラバン・メイト連絡協議会(東京都新宿区)が実施する「認知症サポーター」の認定を全社員に受けさせた。
日生も社員1万8000人が同認定を取得している。
(日刊工業新聞 2017/11/03)
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