
保険各社が人口減少の加速を見据え、業務体制のスリム化を急ぐ。
MS&ADインシュアランスグループホールディングスは約320億円を投じ、2事業会社の保険金支払いシステムを刷新・統合。
これに併せて作業内容や拠点網を見直し、年間120億円のコスト削減を見込む。
明治安田生命保険は業務自動化や人工知能活用で、現在1万人の内勤職員を1000人減らす方針だ。
明治安田生命は約20年後をめどに現在1万人の内勤社員を9000人に減らす。
2018年度からは自動化に必要なシステム開発体制の改革に乗りだし、関連人材の育成も強化する。
保険会社は業務効率化でコストや内勤社員を削減する一方、顧客接点である営業部門は増やす方針の会社が多い。
人口全体が縮小するなかで営業人員を確保するには、内部の人材シフトも重要だ。
(日刊工業新聞 2018/01/01)
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