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日本生命保険が2017年度に出資した米大手運用会社TCWのデビット・リップマン最高経営責任者(CEO)は日本経済新聞の取材で、年内にもオルタナティブ(代替投資)分野で日生から運用資産を受託する考えを明らかにした。
将来的には数百億円規模に拡大する方針だ。
リップマン氏は代替投資分野でTCWが新たに組成したファンドについて、「米国の機関投資家向けに販売を拡大するにあたり、日生の資金を提供してもらう」と述べた。
具体的には米国の中小企業に融資するファンドや中小企業の株式を中心に投資する「中小型ロングショート」ファンドなどに日生が投資する。
TCWは現在、日生の資産約10億ドル(約1100億円)分の運用を受託している。
リップマンCEOは「日生とTCWには共通の価値観があり、独立した運用会社として一緒にやっていきたいと強く感じている」と指摘。
数値目標は設けず、今後も安定的に受託額の拡大を図る考えを示した。
(日本経済新聞 2018/06/21)