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太陽生命保険は、10月に同社初となるトンチン型の年金保険を発売する。
トンチン保険は、死亡時の返還金が契約後の一定期間減額される代わり、長生きするほど多く保険金を受け取れる商品。
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太陽生命のトンチン保険は最高85歳まで加入可能だ。
現在は日本生命保険と第一生命保険がトンチン保険を販売しており、10月にはかんぽ生命保険も発売する予定。
新規事業者の参入で、トンチン保険市場は一層拡大しそうだ。
トンチン保険は、17世紀のイタリアの銀行家、ロレンツォ・トンティ氏が考案した年金制度に由来する。
死亡時の保険金を抑えることで、生きている人の年金額を大きくする仕組みだ。
太陽生命が10月1日から発売する「100歳時代年金」は、保険料の払い込み期間を5~50年から選択可能。
特約を付けることで、がんなど3大疾病になったときの保険料払い込みが免除される。
50代は子供の教育などが一段落し、それまでの保険契約を見直すことが多い時期。
50歳から加入できるうえ老後に備えるトンチン保険は、保険の見直しで浮いた資金が向かいやすい商品と言える。
日本生命が2016年4月に発売したトンチン保険「グランエイジ」は、契約件数が4万6000件を突破。
特に50代に売れているという。
第一生命は3月に「ながいき物語」を発売している。
(日刊工業新聞 2017/08/29)
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