
日本生命保険は、保険販売代理店仲介サイトを運営するベンチャー企業を買収する。
月内にも決議する。買収額は数億円規模になる見込み。
仲介サイトの買収で代理店に関する詳しい情報が得られるほか、インターネット関連の優秀な人材獲得も期待する。
日生は国内最大級の代理店比較サイト「ライフル保険相談」を手掛けるライフルフィンテック(東京・千代田)を買収する。
不動産情報サイト「ライフルホームズ」を運営するLIFULL(ライフル)の傘下にある企業で、全国約100社の代理店と契約。
サイトを通じて利用者におすすめの代理店を紹介するほか、利用者による各店舗の口コミ評価なども明らかにしている。
日生は「生保レディー」と呼ばれる全国約5万人の営業職員を販売の主軸に据える。
だが若年層では、インターネットで代理店を探して保険の相談に行く人も多く、接点をどう確保するかが課題だった。
日生はライフサロン(東京・中央)やほけんの110番(福岡県粕屋町)などの代理店を買収して得た情報を生かし、来春の設立を目指す新会社では代理店向け専用の医療保険などを開発する計画だ。
ライフルフィンテックの買収で全国各地の代理店に関する詳しい情報が得られる。
(日本経済新聞 2018/09/25)