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若者の保険離れへの対応策について、生命保険協会の稲垣精二会長との主なやり取りは次の通り。
若者の保険離れが進んでいる
「業界でも危機感を持っている。昔は営業員が企業に出向き新入社員に保険を説明するのが当たり前だったが、今は(セキュリティー強化で)難しい。大きな補償はいらないと思う若者も増えている。彼らの価値観に沿った商品やサービスを提供することが大事だ」
どうアピールしていくのか
「若者が情報を得るユーチューブや会員制交流サイト(SNS)を活用し、資産形成や保険の重要性を学べる動画制作を検討している。気軽に見られて笑いが取れるような内容なら、なお良い。金融教育が学習指導要領に盛り込まれ教科書に載るよう働きかける“正攻法”も同時に進めたい」
将来の生保業界はどうなる
「人工知能(AI)やロボットの活用は既に進んでいる。個人情報保護のハードルは高いが、行政や医療機関のデータを使えれば、まだ残る書類のやり取りがデジタル化し、業務効率が高まる。保険金の支払い漏れがなくなり、手続きも簡略化・低コスト化して保険料が下がる。業界を挙げてデータ利活用の有用性を訴えていきたい」
(フジサンケイビジネスアイ 2018/07/21)