
目次
日米の交通マナーの差
1.信号の無い横断歩道に人が立っている場合、日本では止まらない車の方が圧倒的に多いですが、米国ではまず100%近い確率で車が止まります。
2.日本ではスクールバス(幼稚園の送迎バス等)が停車していても後続車は追い越して行きますが、米国ではスクールバスが“STOPサイン”を出して止まっている場合、後続車のみならず対向車線の車も停車し、乗降中の子供の安全を確保します。
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3.日本では夕方かなり暗くなっても無灯火の車が多いですし、雨で視界がよくない時に点灯する車は少数派ですが、米国では夕方・雨天時に限らず晴天の日中でも点灯している車が多く見られます。
4.信号の無い交差点で同じような交通量の道路が交差する場合、日本の場合どちらかの道路が優先になっているケースが多いですが(非優先道路の車は待ち続けることが起きる)、米国ではどちらの道路も一時停止し、2つの道路の車が交互に進行します。
1,2は、強者である車が、弱者である人を優先するという事例で、3,4は、自分中心ではなく、相手の立場で考えた行動の事例です。
3の事例については、日本では、車のライトは、自分が道路・周囲を視認するためのもの」いう考え方が主になっているのだろうと思います。
雨天時に点灯する車は極めて少数派です。
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一方、米国では「自分が視認するために点灯する」ということ以上に、「相手に自分の車の存在を視認してもらうための点灯」という考え方があります。
「光」というのは実に遠くから視認できます。土砂降りの雨の高速道路では、点灯している車は容易に認識できますが、無灯火の車の視認性はかなり低下します。
4の事例も日米で意識の差が大きくあるように感じます。
日本ではどうも「優先意識」が強いのではないかと感じます。
片側1車線の道路で、対向車線の車が途切れないために、右折したい車がなかなか右折できず後続車が列になってしまっている光景を良く目にしませんか?
10数台に1台くらい親切なドライバーがいて、スピードを落として道を譲ってくれる人がいますが、なかなか右折できないという事情をわかっていながら通り過ぎる車が大半です。
自分がスピードを落として相手を右折させても、時間的ロスは2秒以下のはずなのですが。米国では、当然のマナーとして曲がろうとしている対向車に道を譲ります。
交通マナーの例を出しましたが、 行動基準を「自分」から「相手」に変えると、世の中はずいぶんと住みやすくなります。
そして、これがサービスの基本だと思います。
「強者」を「会社」あるいは「専門家」と読み替え、「弱者」を「消費者」あるいは「素人」と読み替え、そして、「自分中心に考えるのではなく、相手中心に考える」を加えるとどういうことになるでしょうか。
生命保険のプロである私達は、生命保険の素人である消費者に対し、会社の都合を振りかざしてはならず、常に相手のことを考えた行動をする必要があります。
誰もが理解できるわかりやすい言葉で説明する。
誰もが使いこなせるわかりやすい書類を作る。
専属のコンシェルジェのように相談に対応する。
相手が何をして欲しいと思っているのか、を汲み取り先手を打った対応をする。
相手の不安、悩みに寄り添う、ということです。
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