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日本ではおよそ「2人に1人」ががんになると言われ「3人に1人」ががんで亡くなっています。
(がんの死亡者数は年間約37万人以上)*
そしてがんは、働き世代である30代以降の死因トップとなっています。
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しかしながら、がんは予防することができる病気です。
これまでの研究から、がん発生は遺伝だけではなく、たばこや食生活などの「生活習慣」が大きく関連することがわかっています。
がん予防法が効果的に実施されれば、がん発生率と死亡率を下げることが期待でき、世界的にも注目されているテーマです。
【日本人のためのがん予防法】日本人に推奨できる<6項目>
これは、国立がん研究センターが、日本人10万人を対象に20年にわたり実施した追跡調査による、科学的根拠があるものです。
出典:厚生労働省 平成26 年 人口動態統計月報集計(複数)の概況より
国際がん研究機関 がん罹患率統計より
* 厚生労働省 平成26年人口動態統計月報集計(複数)の概況より
1.喫煙
*たばこは吸わない
*他人のたばこの煙を避ける
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がんの約3割は喫煙が原因であると考えられます。
日本人を対象とした研究に基づく部位別発生評価は、多くの部位において確実とされています。
禁煙方法は何通りもあるので、あなたに合った方法をみつけてみましょう。
吸わない人も他人のたばこの煙を避けましょう。
2.飲酒
*飲むなら、節度のある飲酒をする
日本人を対象とした研究に基づくと、部位別では「肝臓」「大腸」「食道」のがんにおいて飲酒の影響が確実とされています。
お酒を飲む人は、1日あたりアルコール換算で約23g程度まで。
飲まない人、飲めない人は無理に飲まないようにしましょう。
3.食事
*偏らずバランスよくとる
野菜や果物不足にならないようにしましょう。
飲食物を熱い状態でとらないようにしましょう。
食道がん」のリスクは、熱い飲食物の摂取により、ほぼ確実に上がる とされています。
なるべく冷まして、口腔や粘膜を傷つけないようにしましょう。
それにより、口腔・咽頭や食道のがんのリスクが低下することが期待できます。
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野菜・果物の摂取により、特に「食道がん」のリスクがほぼ確実に低下する とされています。合わせて、「脳卒中」や「心筋梗塞」などをはじめとする生活習慣病全体に対しても有効といえます。
食塩のとり過ぎは、「胃がん」においてほぼ確実にリスクを上げる とされています。
摂取量を抑えることは、高血圧を予防し、循環器疾患のリスク低下にもつながります。
4.身体活動
*日常生活を活動的に
歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分行いましょう。
息がはずみ汗をかく程度の運動は1週間に60分程度行いましょう。
身体活動により、「大腸(結腸)がん」のリスクを下げられる ことはほぼ確実とされています。がんのみならず、心疾患の死亡リスクも低くなります。
5.体形
*成人期での体重を適正な範囲に
WHOの基準では、BMIが25を超えると過体重、30を超えると肥満になります。
男女共にやせすぎても太りすぎても、がんを含む全ての原因による死亡リスクが高くなります。
健康診断でよく目にする「BMI(=肥満指数)」がポイントとなります。
BMIの計算方法は、体重(Kg)÷ [身長(m)]2 で算出できます。
肥満は、閉経後「乳がん」のリスクを上げる ことが確実であり、また「大腸がん」および「肝がん」に対しては、ほぼ確実とされています。やせすぎにも注意しましょう。
6.感染
*肝炎ウイルス感染検査と適切な措置を
*機会があればピロリ菌感染検査を
地域の保健所や医療機関で、一度は肝炎ウイルスの検査を受けましょう。
機会があればピロリ菌の検査も受け、感染している場合には専門医に相談しましょう。
B型・C型肝炎ウイルスは、主に血液や体液を介して感染します。
出産時の母子感染・輸血や血液製剤の使用、まだ感染リスクが明らかでなかった時代の医療行為による感染ルートが考えられています。
昔受けた医療行為などによって、知らないうちに感染している可能性もあります。
研究においても、B型・C型肝炎ウイルスは「肝がん」のリスクを上げる ことは確実とされています。
出典:「国立がん研究センターがん情報サービス」より
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