
糖尿病で専門医の受診が人生を変えた事例
目の具合が悪くなってから2年、経過観察のみで不安があった。
・糖尿病と診断され、通院していた。
・医師の方針で血糖コントロールのみ行い、経過観察していたが、視力が低下してきている。
・詳しい説明がなく、治療方針に不安があった。
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セカンドオピニオンサービスを受け紹介された専門医に治療を受けることになった。
・セカンドオピニオンサービスで実績豊富な眼科医の紹介を受けた。
・「糖尿病網膜症※ 」についてと、手術という選択肢の説明をうけた。
・丁寧な説明により安心して手術を選択することができ、経過は良好である。
目の具合が悪くなってから2年、(手術を受けて)初めて視力の低下が止まった。
糖尿病網膜症について
糖尿病の三大合併症の1つに、「糖尿病網膜症」という病気があります。
糖尿病患者の40%が併発し、適切な治療を受けないと失明することもあります。
では、「糖尿病網膜症」とはどんな病気でどんな備えが必要なのか?詳しく見ていきましょう。
視覚障害者6人に1人は糖尿病
視覚障害者のうち6人に1人は糖尿病によるものだということをご存知ですか?
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実は糖尿病の合併症の1つである網膜症がその原因として挙げられるのです。
緑内障 21%
糖尿病網膜症 16%
網膜色素変性 12%
黄班変性症 9%
その他 42%
視覚障害の原因疾患
網膜症の発症率は、糖尿病を未治療で放置する期間が長いほど高まります。
目の症状が出る前の段階で、専門医による糖尿病治療を行うことが重要なのです。
【糖尿病を未治療で放置した場合】
網膜症の発症率
●7~10年 ➢ 50%
●15~20年 ➢ 90%
糖尿病網膜症発症のメカニズム
網膜は、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳の視神経に伝達する組織です。
カメラに例えると、フィルムの役割をしています。
糖尿病にかかると、血液中の糖分が多い状態が続き、その糖が血管に障害を与えるようになります。
糖尿病網膜症の初期段階では、網膜にある細く障害を受けやすい血管がつまったり、出血したりするようになります。
更に進行し、もともとある血管が障害を受けて機能しなくなってくると、栄養分などを届けられなくなるため、新しい血管が作られます。
この血管はとてももろく、出血や成分の漏れをたびたび起こします。
フィルムの役割をする網膜の血管に障害が起こり、視界がかすむ、視力の低下などの症状の原因になります。
治療方法は、初期段階は「薬物療法」「食事療法」「運動療法」で、血糖をコントロールし、網膜症の発症や進行を防ぎます。
同時に、定期的な眼科の検査で目の状態を一緒に見ていく必要があります。
進行すると、手術などの治療が必要になってきます。
参考文献
・病気がみえるvol3 糖尿病・内科・内分泌
発行所:株式会社メディックメディア 編集:医療情報科学研究所 発行者:岡庭 豊
・なぜ?どうして? 内分泌・代謝・腎・泌尿器
発行所:株式会社メディックメディア 編集:医療情報科学研究所 発行者:岡庭 豊
参考ウェブサイト
・日本眼科学会雑誌 118: 495-501,2014
http://journal.nichigan.or.jp/Disp?style=abst&vol=118&year=2014&mag=0&number=6&start=495
・日本眼科医会
http://www.gankaikai.or.jp/press/pdf/2005.pdf
http://www.nichigan.or.jp/public/disease.jsp
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