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自分の葬式はいらない。
そう考える人は56%に上った。
その理由は、お金、しがらみなど様々だ。
葬儀がいると回答した人の中でも、「簡素」「簡略化」という言葉が目に付いた。
静かな幕引きを望む気持ちと、家族に負担をかけたくないという思いがにじむ。
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近年葬儀費用は減る方向にはあるが、日本消費者協会が今年公表した葬儀のアンケート結果では、3年以内に葬儀を経験した人のうち回答があった491人の葬儀費用の全国平均は195万7千円。
これに対し、beモニターの皆さんの間では、100万円以下の希望が圧倒的だった。
簡素化の流れもあって一般化してきた家族葬にも、思わぬ誤算が付きもののようだ。
「実父母共にささやかに家族葬を執り行ったが、戒名代や御礼を含めたら計250万円ほどになった」、「父を見送ったとき、後で訃報を知った人が次から次へと家に来て大変だった」。
約4割の人は、葬式の希望を何らかの形で家族に伝えていた。
「家族に任せるという選択肢が最も当事者を困らせる。自分の経験でも、生前に親が決めておいてくれれば余計な神経は使わなくて済んだのにと悩んだ」。
一方、当事者に尋ねられるのははばかられる問題でもある。
いずれにせよ、自分の葬式をシミュレーションすることには限界があるのが確か。
「必要ないと回答したが、『葬式も墓もいらないが、世間のしがらみでそうもいかないだろうな』
※beモニターへのアンケートをもとにした企画
(朝日新聞be 2017/09/02)
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