
「自らつかみとる」
子供のころ、百科事典と国語辞典を読む(見る)ことが大好きでした。勉強している気はなかったのですが、とりあえずそこで身につけた知識が自分の学業への「自信」につながったとはいえます。しかしとても頭でっかちになって、体験の裏付けがなく浮ついていた知識だったため、物知り口調が先にたって、同級生からは「イヤなやつ」扱いだったようです。
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人間がそれぞれの道で成功するためには、 「地面をはいつくばって働くような実体験」 と、 「ものごとを複眼的な広い視野で見通す見識」 が必要で、さらに、 「温かい心を持った人間」 として、器を大きくしないといけないと、言われています。
「小さな成功体験の積み重ね」が、実際にその経験から得られる成長実感が、自信につながるのは、間違いありません。重要なのは、自分でやってみて学ぶことです。行動しないと、物事の本質や難しさ、そのときの自分のレベルを知ることができません。自分のレベルが分析できると、次の目標設定と行動へとつながります。次のステップが何かわかれば、また行動することができるのです。
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行動は、即成功につながるわけではありません。がむしゃらに進み、失敗を重ねていくことのほうが多いかもしれません。そうすると次に失敗しないように、少しだけ、複眼で周りが見れるようになり、広い目で世間を見渡して、次の高台に向けてのステップが見えてくるのです。
自分ひとりでは何もできません。
自分の知識や体験だけでも方向は見えてきません。自分に足りない分を周りの人からいただくという意識を持つことが大切です。人を知ることは、マネジメントの極意です。誰にでも、自分より優れた部分が必ずあるのですから、上には謙虚に学び、下からは新鮮な発見をすることで、自分に持っていない良さや優れた部分を、身につけさせてもらえるのです。
自らつかみとるとは、独りよがりの成功の話ではありません。自分を磨くことでもたらされた成功を、自分を磨いてくれた人たち皆と、喜びを分かち合うことです。
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