ビール3本以上は要注意!肝臓疾患を徹底解説

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お酒の飲みすぎは肝臓に負担がかかる、ということはよく知られたことです。

では、具体的にどのくらいの量を飲むと注意が必要か、ご存知でしょうか?

ビールは?日本酒は?ワインは?

また、肝機能低下の意外な症状で、口臭がするということがあります。

特にお酒好きな方で「最近口臭が気になる」という場合は、肝機能低下のサインかもしれません。

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肝臓の病気は自覚がないまま症状が進み、気付いたときには重症化していることも少なくありません。

ですから、早期に発見することが重要なのです。

「確か、あのお客さまはお酒が好きだったな・・・」

心当たりがある方には注意を促していただきたい内容です。

「肝繊維症・肝硬変」「アルコール性肝疾患」「NASH」「門脈圧亢進症」

『休肝日を設けましょう』と言われるほど、アルコールと肝臓は深い関係があります。

毎日ビール3本以上(中瓶1本500ml換算)で問題が出やすいともいわれる肝臓疾患は、はじめ症状はなく、気付かず放置すると治療できない状態になり死に至ることも…。

また、「口臭が強くなってきた原因は、実は肝機能の低下が原因だった!」など、知られていない症状もあるのです。

飲酒継続した場合の生存率はわずか35%、 断酒を継続できた場合はなんと88%!!

アルコールによる肝障害において最も 大事な治療法は禁酒するということです。

「アルコール性肝硬変」と診断されても 飲酒継続した場合の4.4年後の生存率は わずか35%ですが、断酒を継続できた場合は なんと88%にも上るといわれています。

(参照:独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター/情報BOXアルコールより http://www.kanen.ncgm.go.jp/index.html

肝臓機能の低下が進むと、口臭も強くなり、 また、肝臓機能の低下が進むと、肝臓で 毒素が分解されなくなるため、口から アンモニア臭がすることがあります。

肝硬変になると、肝性口臭と呼ぶ 腐った卵の臭いがすることがあります。

肝臓を労わることが、口臭予防にもなる ということです。

(参照:日本消化器病学会/専門医の健康相談)

肝繊維症(かんせんいしょう)・肝硬変(かんこうへん)

肝繊維症とは、さまざまな原因により肝臓の細胞が破壊され、かわりに硬い繊維状の構造に置き換わった状態のことを言います。

程度によっては肝臓の機能が落ちることで様々な症状が現れます。

肝硬変とは、肝臓の繊維化が進んだ状態を言います。

原因としては肝炎ウイルスによるものが最も多く約8割を占め、その他にアルコール性肝炎によるもの、自己免疫によるもの、薬物によるものなどがあります。

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■症状

・黄疸(白目や皮膚が黄色く見える)

・お腹が膨れる

・血が止まりにくくなる

・食道に静脈瘤ができる

・毛細血管が透けて見える

・女性化乳房(男性であっても乳房が女性のように大きくなる)

・意識障害

■検査

血液検査でアンモニア、肝機能、ビリルビン、血小板、タンパク質などを計測します。

超音波検査で肝臓の様子を見ます。触診でボコボコと硬くなった肝臓を触れることもあります。

超音波で見ながら針を刺して肝臓を一部取ってくる検査(生検)をし、顕微鏡で繊維化の状態を見ることもあります。

■経過

肝硬変の根本的な治療法は今のところなく、肝臓の働きが非常に低くなると命を維持できず、肝不全で死亡することもあります。

また、血液が止まりにくくなることから、食道静脈瘤から多量に出血して亡くなることもあります。

また、傷んだ肝細胞からがんが発生し、死亡することもあります。

■予防法

肝硬変は慢性肝疾患のなれの果てですので、繊維化が進まないうちに原因を取り除き、炎症が長続きしないように治療することが予防となります。

■治療法

肝臓を保護する薬、食事療法などが行われますが、肝臓移植が必要になる場合もあります。

アルコール性肝疾患

アルコールを飲み過ぎると、アルコールを分解解毒する肝臓がダメージをうけます。

アルコールの量が多く、飲酒期間が長いほどダメージをうけやすくなりますが、女性は男性よりも短期間・少量のアルコールでも肝機能に問題が出やすいと言われています。

飲酒期間は5年以上、エタノールに換算して一日60g以上の飲酒だと発症しやすいとされています。

ビール500ml(中瓶1本)でアルコール20g、日本酒180ml(一合)で22g、ワイン120ml(グラス一杯)で12g程度のアルコールが含まれています。

禁酒すると肝機能が改善し、ウイルス性肝炎や自己免疫肝炎ではないことが証明された場合にアルコール性肝疾患と診断されます。

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■症状
程度が軽い場合は疲れやすい・食欲がないなどですが、重症になると肝硬変の症状が現れます。

■血液検査
AST, ALT, γ―GTP、コリンエステラーゼなど、肝臓が傷ついた時に数値が上昇する項目が異常になります。

■治療法

アルコールをやめる以外にありません。アルコールには依存性があり、やめたいと思っても離脱症状が現れてやめられない、禁酒してもまた飲んでしまうということが起こります。

精神科での治療や、嫌酒薬(酒を飲むと吐き気など不快な症状が現れるようにする薬)の使用が必要になる場合があります。
多量飲酒者は食事を摂らずに栄養不良になっていることが多く、タンパク質やカロリーをしっかり取ることも治療になります。

NASH(non-alcoholic steatohepatitis; 非アルコール性脂肪性肝炎)

肝臓には健康なときにも脂肪が蓄えられていますが、過剰に脂質が溜まった状態を脂肪肝と言います。

原因としては、食べ過ぎの他、逆に飢餓状態でも脂肪が血液中に出ていけなくなり肝臓に留まることで脂肪肝になります。

アルコールを飲まないのにアルコール性脂肪肝に似た状態になる場合をNASHと呼びます。

健康診断で脂肪肝と言われ、お酒を飲んでいない場合や、肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧症などがある場合はNASHの可能性があり、肝硬変に進行する可能性があるため注意が必要です。

■症状
軽症の場合は疲れやすい・右上腹部がたまに痛くなる程度ですが、徐々に肝硬変に進行していきます。

また、NASHを持つ人は心筋梗塞や脳梗塞になりやすい体質であると言われています。

■治療法

肥満を解消する食事・運動療法を行い、糖尿病・脂質代謝異常への薬を使ったり、肝臓に負担をかける過剰な鉄分を体から取り除くために血液を抜く治療を行う場合があります。

門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)

門脈とは、胃腸からの血液を肝臓に運ぶ血管です。

通常、血液は胃腸→門脈→肝細胞→肝静脈→下大静脈→心臓と流れていますが、何らかの原因(肝硬変、寄生虫、血栓症、先天性異常など)でこのどこかに詰まりや通りにくい場所が生まれると、門脈の圧が高くなり、行き場を失くした血液が普段あまり通らない血管に行くことで様々な症状を引き起こします。

例えば、門脈に流入するはずの血流が逆流し、食道で血が停滞すれば食道静脈瘤となります。

また、脾臓(ひぞう)という左上腹部にある臓器で血が停滞することで脾臓が腫れ、血液成分が脾臓内で破壊されて貧血になります。

またお腹の皮膚近くの血管に血が停滞すると、おへそを中心に放射状に血管が浮き上がります。

ギリシャ神話のメデューサという蛇女のような怪物の頭に似ているので、「メデューサの頭」と呼ばれます。

このように、門脈圧亢進症は、単一病気を指すものではなく、門脈の圧が高くなったことで起こる二次的な病的症状を含む概念のことを指しています。

■検査

CTやMRIで血管の状態を確認します。血管にカテーテルという管を入れて検査することで、圧を計測したり血管の内側の状態を観察します。

■治療法

手術で血流を正常化したり、薬で肝臓の働きを助ける治療が行われます。

 

<参考URL> 肝炎情報センター

http://www.kanen.ncgm.go.jp/index.html

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