「肝機能障害」 「肝炎ウイルスキャリア」 「急性肝炎」 「慢性肝炎」 沈黙の臓器! 肝臓疾患を徹底解説

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肝臓はなんと500以上の機能を持つ重要な臓器です。

そんな働き者の肝臓は、多少のダメージを受けたくらいでは症状が現れないのが特徴です。

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身体に異常を感じた頃には既に取り返しのつかない程病気が進行していることも…「沈黙の臓器」と呼ばれ恐れられています。

手遅れにならないためにも、早期の専門医による診断や治療が重要です。

1. 肝機能障害

肝臓の疾患については保険加入時の告知書の中にもいくつか記載されています。

肝臓はお腹の右上にある臓器で、

「血液中の有害物質を処分する」

「血液中のタンパク質を作る」

「不要になった赤血球を壊し、胆汁を作る」

といった多様な機能を持っていて、『体内の化学工場』と言われます。

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一方で、肝臓に問題があっても自覚症状に現れにくく、『沈黙の臓器』とも言われます。

そのため、一般的に肝機能障害は、血液検査で以下のような項目で異常がある場合に診断されることになります。

●検査項目

<肝臓の細胞が壊れ、細胞の中身が血液中に出ていることを示すもの>

AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH、直接ビリルビン…など  様々な原因による肝炎や肝障害で高くなります。

<肝臓が作り出すべきタンパク質を計測したもの>

アルブミン・コリンエステラーゼ・凝固因子…など  肝臓に問題があると減少します。

<胆汁が滞っていることを示すもの>

ALP・γ-GTP・直接ビリルビン…など  胆石や胆管などのがんにより、胆汁の流れがせき止められると増加します。

血液中のビリルビンが増えると、皮膚や粘膜が黄色くなり、黄疸と呼ばれます。

こういった検査は、基本的な血液検査としてよく行われます。

肝臓はなんと500以上の機能を持つ重要な臓器です。

そんな働き者の肝臓は、多少のダメージを受けたくらいでは症状が現れないのが特徴です。

身体に異常を感じた頃には既に取り返しのつかない程病気が進行していることも…「沈黙の臓器」と呼ばれ恐れられています。

手遅れにならないためにも、早期の専門医による診断や治療が重要です。

2. 肝炎ウイルスキャリア

肝臓の細胞に住み着き、幹細胞を壊したり、炎症を起こしたりするウイルスを「肝炎ウイルス」と言います。

A型からE型まであり(G型があるという説も)、特にB型とC型は一旦感染すると肝臓に居座って急性肝炎や慢性肝炎を起こし、肝硬変から肝不全になったり、がんを引き起こしたりすることがあり、問題となっています。

また、肝炎ウイルスが体内に持続的に存在するが、症状が出ていない人のことを“キャリア”と呼びます。

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■感染経路

肝炎ウイルスは、感染した人の血液や体液が、性交渉・輸血・針刺し事故などで体内に入ることで感染します。

かつて予防接種で注射器を使いまわし、B型肝炎に集団感染した例があり、国を相手取って集団訴訟が行われています。(平成23年6月に国の正式な謝罪を受けて基本合意が成立し、被害者は給付金の支給を受けることができるようになりました。)

また、B型肝炎は妊娠中に母親から胎児に感染することが知られています。

特に血液に触れるような事故はなかったのに、2002年に佐賀県の保育園で園児がB型肝炎ウイルスに集団感染した例があり、B型肝炎ウイルスの感染力はC型肝炎より強いと言えます。

※針刺し事故:一般的には医療従事者が鋭い器具を扱う際に、患者の体液の付いた器具で自分を刺してしまうことを意味します。

採血に使用した針や、点滴に使用した針、手術器具や縫合針を扱う場面で起こりやすい事故です。

■予防法

B型肝炎は、ワクチン接種をすることで予防することができ、2016年から子どもへのワクチン接種が定期接種(公費負担)となりました。

C型肝炎にはワクチンはないのですが、2016年に発売された新薬によって、ウイルスが検出できないほどに体から追い出すことができる例が出てきました。

3. 急性肝炎

肝炎ウイルスやヘルペスウイルスなどの感染により、肝臓に急激な炎症が起こった病気です。

特に症状が激しい場合を劇症肝炎と言い、命を落とすこともあります。

■症状

ウイルス感染から2週間から6ヵ月程度を経て、全身のだるさ・吐き気・食欲不振・発熱・腹痛・黄疸・肝臓の腫れが出て、肝細胞の破壊を示す肝機能の異常が見られます。

■治療法

劇症化しなければ、安静にすることで2~3ヵ月で治ります。

4. 慢性肝炎・肝硬変

●慢性肝炎は、肝臓の炎症が半年以上続いている状態のことを指し、原因である肝炎ウイルスは、日本では7割がC型、2割がB型です。

●ウイルスが肝細胞を破壊し、その後、硬い繊維状の組織ができることを肝硬変といいます。

肝硬変が進むと肝臓が臓器としての機能を保てなくなり、肝不全となり死につながることがあります。

また、ウイルスが肝細胞を刺激し続けるうち、がんが発生することもあります。

■治療法

●慢性肝炎に対しては、インターフェロンという薬や抗ウイルス薬を使用し、肝臓の炎症を抑える治療が行われます。

●肝硬変に対しては、肝臓を保護する薬を使用し、食事療法を行います。

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