
サバティカル休暇制度が注目されています。
一定期間勤続した社員に1ヶ月~1年程度の長期休暇を与える制度のことで、あくまでも休暇のため、復帰場所が確保された状態で長期間休めるのが最大の特徴と言えます。
欧米では広く普及しており、
・海外留学・ボランティアに従事する
・大学など専門機関で学ぶ
など短期休暇では難しい経験を積んで、スキル・キャリアの向上だけでなく“人生を豊かにするための休暇”として期待されています。
日本は有給取得率の低さに見られるように休暇への抵抗感が欧米に比べて強いためこうした休暇制度もあまり注目されていませんでしたが、昨今の働き方改革の波を受けて経済産業省の有識者研究会でもサバティカル制度の導入が推奨されていると言います。
日本50%、イタリア75%、フランス・スペイン100%
(参考:有給(有休)取得率 エクスペディアジャパン)
http://a11.hm-f.jp/cc.php?t=M36211&c=25577&d=8c47
企業にとって、ただでさえ人材は売り手市場なのに積極的な長期休暇は支援しにくいという声も出てきそうですが、欧米の事例では、代替人材に失業者を充てて雇用創出につなげていたり日本においても、介護離職の防止や東京オリンピックで相当数必要とされボランティア人材の確保などクロ視点でのメリットが期待されています。
社会保障や年金の制度設計上、基本的には正社員で長く働くことが老後も踏まえた生活の安心・安定につながりやすい側面はあるかもしれませんが、AIの進化に伴う効率化、副業/複業の普及、など、いま起きている働き方改革の動きを通じて、残業規制のような勤務時間内の改革だけでなく休み方やプライベートの充実にもつながるといいですね。
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