
目次
インフルエンザの流行がピークを迎えています。
<30代母親より 8歳男児の相談>
Q1)タミフルを5日分処方されましたが、内服して2日目で熱が下がりました。
副作用の異常行動が心配なので、内服を中止してよいでしょうか。
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A1)タミフルは、ウイルスを死滅させるわけではなく、増殖を抑える薬剤です。
内服を中断してウイルスが残っていると、症状が再燃する可能性があります。
また症状が改善したとしても、インフルエンザウイルスの放出は続きますので、周囲への拡大感染を防ぐ意味でも5日間の服用が重要です。
<50代母親より 15歳男性の相談>
Q2)インフルエンザと診断されました。いつまで学校を休まないといけないのでしょうか。
A2)学校保健安全法では、「発症後5日経過し、かつ解熱後2日経過するまで」が出席停止期間とされています。
<20代母親より 5歳女児の相談>
Q3)昨日の13時頃発熱したのですが、食欲は少し落ちているものの元気なので、週明けの明日受診しようと思っています。
インフルエンザの治療薬は早く使用しないと効果が無いと聞きましたが、明日でも間に合いますか。
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A3)インフルエンザは、発症後48時間経過すると、ウイルスの増殖がピークを迎えます。
ウイルスの増殖を抑える薬剤であるインフルエンザ治療薬は、ピークを迎える48時間以内に服用することで効果が期待できます。
それ以降の服用に関しては有効性が示されていません。
<30代母親より 7歳女児の相談>
Q4)熱があるため明日受診予定ですが、家には以前もらったカロナールしかありません。
インフルエンザは使用できる解熱剤が制限されていると聞きましたが、カロナールなら使っても問題ないでしょうか。
A4)お子様がインフルエンザの時に使用する解熱剤は、カロナールなどのアセトアミノフェンが推奨されています。
ジクロフェナクナトリウム、またはメフェナム酸はインフルエンザ脳症の重症化を、アスピリンはライ症候群との関連を指摘されているため、使用を避けることが一般的です。
<30代父親より 2歳女児の相談>
Q5)今日、インフルエンザと診断されましたが、今も40度熱があり、何をやっても泣き 叫んで興奮しています。
インフルエンザ脳症が心配ですが、どのような症状が起きるのでしょうか。
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A5)発熱に伴い、けいれんや意識障害、精神症状、異常行動が特徴的な症状になります。
また、頭蓋内圧亢進症状である頭痛や嘔吐などを伴うこともあります。泣き叫んで治まらない場合、強い頭痛や、幻覚・恐怖感等の症状が起きている可能性もあるため、受診をお勧めします。
<30代母親より 8歳男児の相談>
Q6)息子がインフルエンザを発症しました。
兄弟がいるのですが、一緒の部屋で過ごさせて問題ないでしょうか。
A6)インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみによっておこる飛沫感染と、手指についたウイルスによる接触感染です。
同じ部屋で過ごすことで、ウイルスがご兄弟の体内に入る可能性が高まりますので、可能な範囲で別の部屋でお過ごし頂くほうがよいでしょう。
<30代母親より 2歳男児の相談>
Q7)インフルエンザの息子が触ったおもちゃは、消毒しないとウイルスはずっとついたままですか。
A7)インフルエンザウイルスは、通常人の体の中で増殖するため、おもちゃなどモノに付着し、感染力を長時間維持することは困難であり、消毒は必須ではありません。
ただしご心配であれば、80度のお湯で10分以上熱湯消毒もしくは煮沸するか、塩素系消毒液・70%以上の濃度のアルコールなどで拭きとるとよいでしょう。
<40代女性より>
Q8)以前インフルエンザの検査をした際は、鼻から綿棒を入れましたが、昨日は喉に入れました。違いはあるでしょうか。
A8)インフルエンザの迅速検査は、鼻腔もしくは咽頭の粘膜から検査をします。
精度はやや鼻腔の方が高いといわれていますが、大きな差はありません。
<40代男性より>
Q9)インフルエンザと診断され、イナビルを病院で1回吸入しました。他に薬は処方されませんでしたが、医師は忘れているのでしょうか。
A9)イナビルは1回で治療が完了するため、タミフルやリレンザのように5日間服用する必要はありません。
<50代女性より>
Q10)周囲でインフルエンザが流行っています。
自分は1ヶ月前にすでに感染しましたが、再度感染することはあるのでしょうか。
A10)インフルエンザウイルスは大きく分けてA型・B型があり、それぞれにも更に細かな型が存在します。
そのため、違う型のウイルスであれば感染することがあります。
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