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1.公的年金制度の基礎知識 ① 公的年金の全体像

公的年金の3つの給付

公的年金の全体像からご説明します。どのような時に国の年金を受け取ることができるか、3つの給付を説明しますと、「老後」については皆様ご存じの通りです。老後に受け取ることができる年金を「老齢年金」といいます。老後というのは原則65歳、受け取る年金には税金がかかります。

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では老後に受け取ることができる年金以外にどのような時に受け取ることができるのでしょうか?死亡したときと障害を負ったときに、それぞれ遺族年金、障害年金をもらえます。

万が一、配偶者が亡くなったらのこされた家族は生活に困ってしまいます。そこで国から年金を受け取ることができます。死亡原因は問わない、とありますが、病気や事故はもちろん自殺でも受け取ることができます。

障害年金は一番請求漏れが多い年金と言われておりますが、事故や病気で障害を負ってしまった際に障害を負ったご自身が受け取ることができます。外的な障害のみならず内疾患による障害についても対象となります。そして遺族・障害共通しているのは税金がかかりません。

国の年金制度は「老後、年をとったとき」「死亡したとき」そして「障害を負ったとき」の3つの給付があるのです。

公的年金の2つの制度

世の中には色んな職業の方がいらっしゃいます。「自営業…例えば街の八百屋さんですね」「会社員」「専業主婦」。職業を問わず、日本国内にいる人であれば20歳になると必ず加入しないといけない年金が国民年金です。

土台を作っている部分ですので、別名「基礎年金」とも言います。

※第2号被保険者は20歳未満であっても加入が強制

「会社員」「公務員」、この職業の方は国民年金以外にもう1つ年金に加入しないといけません。

厚生年金ですね。「私は会社員だから国民年金と厚生年金の2つに入っている」これが正解です。

第1~3号被保険者について、3つのグループの方がどんな人たちなのかを詳しくみていきましょう。

会社員や公務員の方たちを、「第2号被保険者」といいます。第3号被保険者」は、第2号被保険者に扶養されている人」になります。「扶養されている」ということは養われていること、ですので、年収の高い方はここには入ってきません。

この、「第3号被保険者」には、女性だけではなく、男性も含まれます。

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「第3号被保険者」は、2号でも3号でもない方です。具体的には、自営業者、学生、無職の方などです。自営業者の方は「個人事業主」と言った方がわかりやすいでしょうか。例えば、町の八百屋さんや個人開業医の方などになります。

国民年金から支給される老後の年金は、「老齢基礎年金」ですね。

国民年金から支給される遺族年金は、同じように「遺族基礎年金」といいます。

①自営業者が老後に受給する年金は?もちろん老齢基礎年金「だけ」ですね。

②会社員が老後に受給する年金は?はい、老齢基礎年金と老齢厚生年金の2つですね。

会社員はもちろん国民年金と厚生年金の2つに加入していましたね。2つ入っていれば2つ貰えて当たり前ということです。

では死亡した場合の話です。

③会社員が死亡した際に遺族が受給「可能性」のある年金は?(「可能性」と強める)

遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方ですね。

④自営業者が死亡した場合は遺族基礎年金だけ、となります。

 

公的年金制度の概要

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/zaisei01/

 

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